2014年8月21日にインドネシアのデポック市にあるインドネシア大学で行われた岡山大学国際同窓会(OUIAA)のインドネシア支部の設立大会について下記に報告致します。
2013年に岡山大学国際センターの中島嘉子さんを通じて同大学の同窓生であるAnom Bowolaksono博士(インドネシア大学/ UI)、Hadi Susilo Arifin教授(ボゴール農科大学/IPB)、そしてLukman Hakim博士(ブラウィジャヤ大学/UB)に対して、OUIAAのインドネシア支部設立の可能性について打診する連絡がありました。UIのAnom Bowolaksono博士は送られてきたEメールに応えて支部の設立に向けて動き出されるにあたって、私にインドネシア支部の代表として2013年10月18日から20日にかけて岡山大学で開催される岡山大学国際同窓会の第3回総会と国際シンポジウムに出席してきて欲しいとおっしゃいました。
私が岡山から戻ると、国際センターから(1)支部設立大会の日取りの決定(2)支部設立大会の会場の決定(3)参加者リストの作成(4)支部の役員構成の決定などOUIAAの支部設立大会に関して必要な手続きの案内がありました。 初めに私と中島嘉子さんとの間で頻繁なやり取りがあり、その後設立大会については松澤早苗さんとの間で連絡を取り合いました。また後にAnom Bowolaksono博士が岡益己教授 や松澤早苗さんとやり取りをされていました。Anom Bowolaksono博士は主に岡山大学と連絡を取り合って設立大会の日取りについて話し合いを進められ、私の方はインドネシア国内の同窓生とのやり取りに集中し、多くの同窓生と連絡を取ろうと尽力致しました。
同窓生にはインドネシアのさまざまな地域の出身の人がいて、しかもそのほとんどがインドネシア国内の異なる大学や研究センターで講師をしているため、実のところ同窓生が集まって支部設立について話し合うのは困難でした。しかしついにソーシャルメディアを利用する方法を見つけ出し、WhatsApp(WA)のグループ「Okadai(岡大)」内で連絡を取り合ったり、話し合ったりしました。WAのグループは技術評価応用庁(BPPT)の Gatot Dwiyanto博士の旗振りで作られました。このWAのグループ内での話し合いや岡山大学の国際センターとの度重なるやり取りを通じて、ついに設立大会の日取りが決定しました。
2014年8月21日インドネシアのデポック市のインドネシア大学の数学・自然科学部のセンター・オブ・エクセレンス(COE)ビル内の会議室「プルタミナ」において、 岡山大学のインドネシア人同窓生により、OUIAAのインドネシア支部設立大会が開催されました。その大会の名称は「インドネシアと岡山大学の間の友好的学術的関係の促進」としました。当日出席しようとしていたものの職務のため結局出席がかなわなかった同窓生もいたため、インドネシア各地からインドネシア人同窓生数名のみが出席することとなりました。設立大会には岡山大学から、農学部平井儀彦準教授、グローバル・パートナーズ(旧国際センター)国際企画・総務部門山﨑征洋部門長、そしてOUIAA顧問の岡益己特任教授が代表として出席されました。インドネシア側からは、数学・自然科学部の学部長Abdul Haris理学博士と副学部長Ridla Bakri博士、生物学科長のRokhmatullah博士、Yasman理学博士、東京大学からの客員教授であるYokota教授が出席され、その他日本の大学を卒業したスタッフやインドネシア大学の数学・自然科学部および薬学部の学生らも出席しました。
設立大会は岡山大学に2015年に留学予定の数学・自然科学部生物学科の卒業生Stephany Angella Tumewuさんの開会のあいさつと来賓の紹介で幕を開けました。その後インドネシア大学の数学・自然科学部の学部長Abdul Haris理学博士があいさつされ、それに続いて、インドネシア支部代表代行Andi Salamah博士(後にOUIAAインドネシア支部会長に任命)が支部設立準備に関する報告を行いました。設立大会ではその後岡山大学を代表して岡益己教授があいさつされ、続いて岡山大学農学部平井儀彦準教授が「岡山大学における最近の研究」と題して一般講演をされて、出席者に岡山大学について紹介されました。出席者は岡山大学への留学について強い関心を示し、平井準教授に多くの質問が寄せられました。その後写真撮影会が行われて設立大会は幕を閉じました。
OUIAAインドネシア支部の設立によって、インドネシア人同窓生の間のコミュニケーションがより活発になることでしょう。支部としては、将来多くのインドネシア人学生が岡山大学へ留学するようになり、また逆に多くの岡山大学の学生が交換留学制度でインドネシアの大学に留学するようになることを願っています。さらにインドネシアの教育機関と岡山大学の間で共同作業や研究の機会が広がるよう願っています。
設立大会はインドネシア支部への今後の大きな展望や期待が表明されて締めくくられました。
(報告:インドネシア支部会長Andi Salamah博士)